二宮正治今日の視点:3月7日:被災地の除染を雑にしてはいけない。
解説
私は放射能の怖さを誰より知っている。私の父は海軍特殊部隊の一員として原爆投下後の広島でその被害の調査に当たっていた。父はその事を一切渡しに語らなかったが、私はこの人生原因不明の病気に悩まされ続けてきた。
小学五年生の髄膜炎に始まって世にも恐ろしい病気にかかる日々が続いたのだ。
「なんでこんなになるんだろう」
私が絶望感に悩まされていると、ある人が、
「君のお父さんを原爆投下直後の広島で見た」
こう言うのである。
絶対に聞きたくない言葉だった。
「おれは被爆二世か」
がっくりしながら呟いた。
「くよくよしてもしようがない」
自分にこう言い聞かせて生きてきた。
東北の子どもたちに私のような人生を送らせてはならない。
「きっちりとした除染」
これをして人々特に子どもたちを安心させていただきたい。
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